海外向け通販(越境EC)サイトを開設する上でのポイント(多言語対応)
こんにちは。Flex EC開発担当です。
昨日は、海外向け通販(越境EC)サイトを開設するうえでのポイントを大まかに3点挙げましたが、今回はその第一項目である「多言語対応」についてお伝えします。
先般の記事でもお伝えしましたが、日本国内で開設されているネットショップのほとんどが初期状態では、「日本語」のみでの閲覧が前提で開設されています。
この状況を海外からの視点で見た時にどのように映るでしょうか?
日本に留学経験がある、駐在経験があるなど、日本語ならびに日本の分化に慣れ親しんだ外国人からすれば、日本語の表記であっても苦痛ではないかもしれません。
しかしながら、日本に旅行などをしてショッピングをして帰国し、ネットを通じて同じ商品を購入する、いわゆる「リピート購入」を試みる外国人からすると、日本語を理解出来ないがために購入が出来ないということになります。
この問題を解決する対策として考えられるのが「翻訳」ということになります。
翻訳には大きく分けて2つの手法があります。
1.機械(自動)翻訳
2.人的翻訳
1の機械翻訳はコンピュータならびにWEBの技術の進化とともに急速に発展してきた翻訳手法です。
身近なところで言うと、「Google翻訳(Google Translation)」があります。
ただ、この記事を記述している2016年9月時点で長文を翻訳した場合でも、単語の翻訳を序列化しているようなイメージで「文章」として翻訳にはいびつさが残ってしまうこともあります。
昨今話題になっている「AI(人工知能)」の技術が発展することによって、これらの問題が解決される日は遠くはないとは思われます。
一方、2の人的翻訳は、読んで字のごとく「人」が時間を掛けて翻訳作業を行います。
実際には、海外留学の経験や駐在経験のある語学力のある「日本人」であったり、国内で在留している外国人が行うことがほとんどです。
この人的翻訳は、機械翻訳に比べて翻訳の精度が非常に高く、「伝わる」という意味では現実的な手法と言えます。
一方で、「人」が行うことによる作業なので、「人件費=コスト」が掛かるという仕組みで、大量の翻訳業務をおこなうとなると資金力が必要となります。
また、ECサイトの説明文章を日本人が外国語に翻訳する場合と、国内に在留している外国人が翻訳した場合を比較した場合では、圧倒的に外国人が翻訳した外国語のほうが販売に結びつくと言われています。
これは、いわゆる「ローカライズ(現地対応)」と呼ばれていて、言葉の持つ文化を含めて翻訳するために行われています。
簡単にまとめると
1.コストは掛かりますが「機械翻訳」より「人的翻訳」
2.文化を含めた翻訳をすることによって、魅力が伝わる。
ということになります。